『サマー・シャーク・アタック』モンスターがパニック。
超あらすじ
キャンプに来てサメに襲われる。
寸評
面白い所はある。
以下はネタバレです。ご注意ください。
モンスター寸評
普通のオオメジロザメ。川が浅いので小ぶりの個体が多い。基本的には人を襲いはしないが、花火を川に投げ込んだバカ大学生のグループに怒り、人間を攻撃しだしたとのこと。
ミズーリ州オザーク湖とその周辺の川に現れたオオメジロザメ、淡水にサメがいるわけないと思われる方もいるが、何度か実際に淡水域を泳ぐサメは確認されており、つい最近でも沖縄のどっかの川を泳いでいるオオメジロザメが確認されている。ちなみにオオメジロザメは淡水での生息をものともしないようでオーストラリアでは、ゴルフ場の池に住み着いた個体が確認されたりしている。
ミズーリ州といえばたいがい内陸だが、ミズーリ川からミシシッピ川を経て頑張ればオザーク(ス)湖まで来られるかもしれない。劇中のサバイバルおじさん曰く、繁殖のために暖かい場所を探しているとのこと。寒いことで知られるセントルイスがあるミズーリ州よりもメキシコ湾に繋がるミシシッピ川の方がかなり南にあるような気もするが、迷っているのかもしれない。きっとそうだろう。
サメ映画といえばホホジロザメだが、オオメジロザメも危険な種として知られており、なんなら案外人を襲わない説が根強いホホジロザメよりも気性が荒く危険な種類という話もある。劇中では人を襲わないとか言われているが全くそんなことはないので、花火を川に投げ込まれて怒ったとかいうのも眉唾である。むしろ暖かい場所に行きたいのに寒いところ来てしまってパニックになっているとかのがよほどあり得そうに思える。
ホホジロザメがサメ映画の看板なのは『ジョーズ』のインパクトと大きさの差が倍あるための見栄えの点が大きいのだろう。実際、『ドルフラングレンの処刑鮫』と『ディープ・ブルー2』くらいしかオオメジロザメは見たことないので、オオメジロザメの勇姿が観たい時にはこの作品のモンスターは良いのかもしれない。まぁヌルヌル質感CGなのはたまに傷だが、ないものはあるもので代用しなければならない。
さて本作のサメであるが小ぶりであり、それほど派手な動きは見せない。川に何匹もいることがウリであるから仕方ない、そして何匹もいるということは死に方のバリエーションが一つの見せ場になってしまうのもメタ的な視点から当然であり、花火を口から入れられて花火を拭きながら沈んだり、謎の投擲兵器ビガー・ベティーから打ち出された花火とともに打ち上げられたり、どう見ても水深の浅いところで足元にいる大型生物を殺す時にしか使い道のないような剣が三本ついた棒で刺されたりして殺される。
モンスターパニックの失敗例としてありがちな人間が標的になっているようで、その実モンスター側が標的になってしまっている。そういうわけでモンスターとしての評価は低い。
撃退法
普通に殺せる。
END
家族の無事を喜ぶ。
最後に独断と偏見によるおすすめ度
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