『ホワイトタイガー ナチスの極秘戦車・宿命の砲火』共産主義と混乱が産んだ奇跡の信仰
超あらすじ
第二次世界大戦東欧戦線に強い戦車があらわれた
パッケージはこんな感じ ↓↓↓
寸評
人を選ぶけどなかなか
以下はネタバレです。ご注意ください。
モンスター寸評
簡単にいうと戦車の亡霊。もしくは戦車の形を取った戦争の概念的・根源的な象徴ともいえるだろうか。通常のティーガー戦車にまぎれて戦場に現れて 戦局をひっくり返すほどの戦火を挙げる。
ナチスドイツ軍の主力重戦車ティーガー1のフリをしたモンスター。ソ連軍の侵攻に対して単独行動で多大なる戦果を挙げた。といえばモンスターとは比喩でただのエースなんじゃないかと思われそうだが、おそらく無人、ドイツ側に製造及び配備の痕跡なし、テレポートしてるとしか思えないほどの神出鬼没でありどうもモンスターと言えるようだ。その正体は戦争へ向かう生命の意志とかドイツ帝国の妄執が実体化したかのような存在。
通常のティーガー戦車よりはエンジン出力や装甲、スピードなど高性能で正確無比の砲撃と機動を誇り、ソ連軍のT34戦車15台に対してたった1台で戦っても圧倒的に勝利する。
単独で行動しており、突如出現してはソ連軍の戦車を破壊して消え去ることからソ連から白い悪魔と呼ばれた。ガンダムの主人公アムロ=レイと同じ異名がつくくらい強い。まぁ終盤アムロのが絶対的に強いと思うけど。あいつはエルメスの攻撃ですら当たらん。
猛威をふるうモンスターへの対抗策としてソ連側が用意したのがこの映画の主人公、全身大火傷の後に奇跡の復活を果たした戦車兵。戦車と話ができ、食べ物を食べない素性不明のスーパー兵士。自称戦車の神に愛された男イワン・ナイジョノフ(仮名)である。軍は彼に特注の戦車を与えてホワイトタイガーを討伐させる。
初戦はまんまとホワイトタイガーに裏をかかれたイワンだが、何故かホワイトタイガーはイワンらを見逃して消え去り、時を置いて再びソ連軍の戦車部隊の前に出現。破壊の限りを尽くしたのちにイワンの戦車に砲塔を破壊され逃亡。その後は戦線から姿を完全に消した。
このままだと何がなんだかわかんないだけど、終戦後、死んでるはずのヒトラーが神だか悪魔だかとと語るシーンがあり、直接的ではないがまぁなんとなくのあらましが語られる。まぁナチスのやったことは潜在的な意識としてヨーロッパのみんなが思っていたことなんだよ。戦争はその意思が顕在化したもので生命とは戦争を避けられないんだよ、的なこと。
イワンも人ではなく、まさかのホンモノの戦車の神の使いであり、やはりホワイトタイガーも同様で、人々の営みが自然と戦争に向かう様とそうした摂理への自制をそれぞれ象徴しているのだろう。
人間の根源的な罪と言うべきモンスターで、本質的に不死身であり、時代によればティーガー戦車ではなくまた高性能な兵器をさらに高性能にした姿で現れるだろうので強さに制限がないが、常にイワンのようなアンチテーゼを生み出すためにこのモンスター自体が大きな脅威そのものにはなり得ないと思われる。むしろこのモンスターが生まれる土壌にこそ脅威は潜んでいる。のだ。のだ。のだろう。
撃退法
スーパー戦車兵で戦車戦
END
主人公と戦車も消えてしまう。
最後に独断と偏見によるおすすめ度
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